緑のマークは防犯の証!? ガラスに貼ってある「CPマーク」の意味は?

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住宅や商業施設で使われているガラスには、ガラスの性能や品質などを示す、色々なマークが表示してあるのにお気づきでしょうか?

その中でも、今回はこの緑色のマーク・CPマークについて解説していきます。

CPマークとは?

CPマークがついたガラスの正体は?

CPマークは、防犯性能にすぐれた建物部品、「防犯建物部品」使用される標章です。

緑色のマークは「防犯=Crim Preventionの頭文字CPをシンボル化したものです。

CPマーク (出典:警察庁 住まいる防犯110番)

CPマーク (出典:警察庁 住まいる防犯110番)

つまり、このマークがついたガラスは、防犯性能に優れた防犯ガラスだということを示しています。

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旭硝子の防犯ガラス「セキュレ」

防犯建物部品の認定方法は?

各メーカーの建物部品の試作品に対し、実際に試験員がピッキング用具やドリルで開錠を試みたり、バールでドアをこじ開けたり、ガラスを打ち破ったりするなど、実際の空き巣の行動をなぞった厳しい試験を行い、クリアした商品だけが、「防犯性能の高い建物部品」として、CPマークを使用することが許されます。

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ちなみに、防犯ガラスの場合、試験の内容と合格基準は以下の通りになっています。

  • 打ち破り試験

クレセント錠と補助錠がかかっているサッシに入ったガラスに、手首が入る直径75mm程度の穴をあけて手首を差し込み、鍵を開けられるかどうか。

1分以内7 打撃を加えて鍵を開けられなければ合格。

  • こじ破り試験

クレセント錠と補助錠がかかっているサッシに入ったガラスに、サッシとガラスの隙間にドライバーを差し込んでガラスを割る、「こじ破り」をして、手首が入る直径75mm程度の穴をあけて手首を差し込み、鍵を開けられるかどうか。

この試験を3人の試験官が1回ずつ行い、3回の試験すべてで、窓が開くまでに5分以上かかれば合格

  • 焼き破り試験

クレセント錠と補助錠がかかっているサッシに入ったガラスに、携帯用バーナーを用いて攻撃し、手首が入る直径75mm程度の穴をあけて、鍵を開けられるかどうか。

窓が開くまでに5分以上かかれば合格。

(出典:ガラスの防犯性能の試験に関する細則(平成 16年基準))

合格基準が、「5分」の理由は?

「試験に合格したものでも、たった5分間しか空き巣の侵入を防げないの?」と不安に思う方もいらっしゃると思います。

こちらのグラフをご覧ください。

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空き巣が侵入をあきらめるまでの時間について統計をとったものですが、5分以内で諦める」との回答が約7を占めました。

つまり、空き巣の攻撃に対し、建物部品が5分耐えることができれば、約7割の泥棒が侵入を諦めるということです。

そのため、この「5分」を耐えきれることが、防犯建物部品としての重要な基準とされているのです。

防犯ガラスとは?

防犯ガラスの構造

防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んで発着した、合わせガラスの一種です。

防犯ガラスと呼ばれるものは、特に強靭で分厚いフィルムを、ガラスの間に挟んでいます。

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フィルムの厚みが増せば増すほど、防犯性能は高くなりますが、その分お値段も上がります。

防犯ガラスは「割れても侵入させない」ガラス

防犯ガラスは、普通の板ガラスに比べれば丈夫で耐久性の高いガラスですが、「絶対に割れない」ガラスではありません。ハンマーやバールのようなもので思い切り叩きつければ、ヒビが入ることはあります。

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ガラスにヒビが入ってしまっても、ガラスの間のフィルムが、ガラスの破片をしっかりホールドするので、空き巣が鍵を開けるのに必要なだけの穴を開けることが困難です。

防犯ガラスの強度の検証動画です。

強化ガラスには防犯性がない?? 実は防犯性がないガラスたち

強化ガラス

強化ガラスは、普通のガラスよりも強度が34倍程度の耐圧強度を持つ、割れにくいガラスです。なので、防犯性能も高いと思われがちですが……

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固く、先端が尖った、バールのようなもので叩けば、ガラスは割れてしまいます。

しかも、ガラスが割れると、全面が粉々に砕け散ってしまうので、空き巣に簡単に侵入され放題になってしまいます。

参考動画

強化ガラスの窓を過信しすぎてはいけませんね。

今すぐ窓ガラスを交換するのは難しい、という方は、窓ガラスに防犯フィルムを貼るのもおすすめです。

台風などの際に、飛んできたものがガラスにぶつかって割れてしまった、という時も、ガラスの破片が飛び散らずに安全です。

ペアガラス

断熱性を高めるため、二枚のガラスの間に、空気層を作っているペアガラス

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ペアガラス 断面図(イメージ)

2枚のガラスを使っていても、使っているガラスが両方とも普通のガラスであれば、防犯性能は普通のガラスと殆ど変わりません。

防犯性能と断熱性を両立したい場合は、片方のガラスを防犯ガラスにした、「防犯合わせ複層ガラス」を使うと安心です。

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防犯合わせペアガラス 断面図(イメージ)

網入りガラス

「ガラスの中に金網が入っているなら、きっと割れにくい!」と誤解されがちな、網入りガラス

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結露している網入りガラス

網入りガラスは、ガラスが割れてしまった時に、金網の部分で破片をホールドして、破片が飛び散りにくい性質(飛散防止効果)を持っていますが、割れやすさは、普通のガラスと大差ありません。

ガラスを割っても破片が飛び散らず、ガラスが落ちる音がしにくいので、むしろ空き巣に狙われやすいとも言われています。

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割れた網入りガラス

防火地域の窓で、網入りガラスを使わざるを得ない窓の防犯性を向上させたい場合は、網入りガラスと防犯ガラスのペアガラスをお使いいただくと安心です。

まとめ

  • CPマークの付いたガラスは、防犯性能に優れた「防犯ガラス」
  • 防犯ガラスは、ガラスが割れても、貫通穴を作ることが難しい、特殊な合わせガラス
  • 強化ガラス、網入りガラス、ペアガラスには、防犯性能が高くない

防犯意識の高まりから、一般住宅での利用もどんどん増えている、防犯ガラス。

でも、防犯ガラスにしただけで安心しきって、鍵をかけ忘れてしまった、なんてことになったら意味がありません。空き巣被害の15.5%は、無施錠の窓・ドアからの侵入だと言われています。

防犯ガラスとしっかりとした戸締まりで、安心安全な暮らしを手に入れましょう!

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